超速硬化型ウレタン塗膜防水とは、ウレタン防水材をスプレー上に吹き付けて防水層を形成する、塗る工法です。 手塗り型のウレタン塗膜防水とは異なり、吹付け後すぐに反応硬化するため、工期短縮を要求される現場の防水工事に最適です。 専用スプレーマシンによる施工システムであり、特殊形状の屋根、折板などの金属屋根、階段・廊下、複雑な凸凹のある屋上などの多様な形状に対応。シームレスで強靭な防水層を形成します。
専用機で材料をコントロールするため、常に安定した均一な状態での施工 を実現します。また、温度調整システムによって材料を加温し、冬季および 寒冷地における施工でも速硬化を可能にします。
硬化速度が速いため吹付直後にタックフリーとなり、数分後には歩行が可 能です。 スプレー防水材に加えて、プライマーから保護塗料まで速硬化型を 取り揃えたトータル システムとして、より速く確実な防水層形成を実現します。
JIS A 6021 建築用塗膜防水材のウレタンゴム系高強度形の認証を取得している材料であり、露出防水ながた重歩行が可能な材料となります。 その特性を生かし、屋上防水のほか駐車場やスタンドなどにも適用が可能となります。
霧状の材料を吹き付け施工する特性上、風に乗って材料が周囲へ飛散する危険性があります。 そのため、超速硬化型ウレタン塗膜防水の場合には飛散対策養生は必須となります。
(例:重合住宅の共用廊下や階段など)
超速硬化型ウレタン塗膜防水は、硬化がとても速いため集合住宅共用廊下などの使用頻度が高く、長期での歩行制限をかけにくい部位に対して有効な工法です。 プライマーやトップコートも速乾型にすることで、さらなる工期短縮が望めます。
(例:金属屋根など)
建物自体の形状が複雑であり、シート系防水材料での施工が難しい場合には、端末金物が不要である塗膜防水での施工が適しています。 高強度型の材料であるため、塗膜強度が強く挙動の大きな金属下地に対しても有効な工法です。一般的な金属屋根は瓦棒や折板屋根となり、形状も複雑となるため採用されることが多くあります。
改修工事においては、屋上に木曽や配管などが多く設置されており、撤去がどうしても難しいケースがあります。 防水施工をするにあたっては、できる限り不要なものは一時撤去をすることが望ましいですが、一時移設や撤去ができない設置物が多くある屋根においては、液状の塗膜防水材が適しています。
超速硬化型ウレタン塗膜防水は、硬化が速いことや、高強度型であるという材料の特性上他の防水材料では適用できない部位に対しても施工が可能です。 一般的や陸屋根での使用は手塗り型ウレタン塗膜防水での使用ラインナップと同様です。
通気緩衝工法や密着工法など、手塗り型ウレタン塗膜防水と同様の仕様ラインナップがございます。
金属屋根は凹凸のある複雑形状となっていることと、温度による伸び縮みがあるため、塗膜強度が強く破断しにくいため、採用されることが多くあります。
スタンドのように歩行頻度の高い場所では防水層上を直接歩く露出防水では対応ができないことがありましたが、超速硬化型ウレタン塗膜防水は塗膜強度が強いため歩行が可能です。